拝啓 時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。平素より当研究所に対しまして格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、エネ研の夏の恒例行事となりました「エネルギー・環境夏期大学」のご案内を申し上げます。
我が国を取り巻くエネルギー・環境情勢は、シェール革命や、電力・ガス市場システム改革の行方、原子力発電再稼働・新設の是非、再生可能エネルギーの光と影、輸送用エネルギーの転換、2020 年以降の温暖化対策など、議論すべき課題が山積しており、将来を見通すことは決して容易ではありません。このような情勢下、当研究所会員企業・団体の第一線でご活躍の皆さまに御参集いただき、『 大転換期を迎えたエネルギー産業の今後を議論する〜2030 年までのエネルギー・環境と日本の対応〜 』と題し、将来のエネルギー産業の在り方を中心に、活発な議論を展開していただきたいと存じます。ご参加いただく皆様には、徹底的な討議と考察、そして当研究所講師陣からの講演を通じて、我が国エネルギー産業の将来を展望し、さらにご所属企業の将来戦略を思考するための分析手法、思考力を身につけていただきたいと考えております。
是非ともご参加いただけますよう、ご検討のほどよろしくお願いいたします。
■夏期大学の特徴と意義
エネルギー・環境夏期大学の最大の特徴は、当研究所が導入、改良をかさねたシナリオプランニング手法を用い、徹底的な議論を行うことにあります。
電力、ガス、石油のみならず自動車、商社、金融、鉄鋼など、様々な業界やバックグラウンドを持つ参加者同士で、徹底的な議論を行い、我が国のエネルギーについての将来像を描き出します。自ら発言し、議論を交わす過程から、我が国のエネルギーの将来の姿を見据え、皆様の所属する企業の将来戦略を構築するための分析手法、思考力を身につけることができます。議論をたたかわせた結果として、業界の垣根を越え数多くの知己にめぐり合えることも、エネルギー・環境夏期大学ならではの、他では得難い機会となっています。
また、当研究所ならではの講演をご用意しています。当研究所の研究顧問 十市 勉(といち つとむ)が、「自由化と欧米のエネルギー産業」について、元IEA 事務局長で当研究所の特別顧問 田中 伸男(たなか のぶお)が、「ゼロエミッションエネルギー活用は誰のためか? 地球温暖化とエネルギー安全保障の視点から」について、最新の情勢を講演いたします。夏期大学での議論を深めるだけでなく、参加者の視野をおおいに広めることになるものと確信しております。
朝から夜までのタフなスケジュールですが、エネルギーについて深く考える貴重な1 泊2 日となることでしょう。(詳細プログラムは下記リンク先をご参照下さい)
■シナリオプランニングとは?
起こりうる可能性のある複数の未来(シナリオ)を想定すること により、
不確実性の高い環境の中で適切な意思決定を行うことを可能にする
戦略策定手法のことです。
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